基本の考え方
- 万引き対応時、主体となって動くのは 警備員ではなく保安員である。
- 警備員は直接犯人を捕まえるのではなく、捕捉のためのサポート(抑止・記録・引き継ぎ)を担う。
警備員の立場
- 撃退姿勢:警備が目を光らせ、万引き犯に「やりにくい」と思わせることが最大の成果。
- 引き継ぎ:保安への連携は重要。ただし現場では警備の役割も多い。
実務での役割
- カメラでの監視・証拠記録
- 水面下での万引き犯の使用車両の情報取得(ナンバーなど)
- 警察に共有する資料の準備など
撃退を基本にする理由と注意点
警備の基本スタンスは 撃退(警戒をアピールして“やらせない”) です。
万引き犯を現場で捕まえる「捕捉」は有効な手段ですが、警備単独で安易に捕捉を狙うのは大きなリスクを伴います。誤認で無関係の人を疑ったり、取り押さえた後に証拠が不十分で逃げられた場合、施設側が不利になることもあります。だから次のような判断が必要です。
- 保安(店舗側のセキュリティ)や警察が不在の時間帯に万引き犯が来た場合は、無理をしない。
→ 被害の未然防止(撃退)を優先し、詳細な追跡や拘束は保安がいるタイミングで行う方が安全。 - 万引き犯を撃退して二度と来なくなれば成功。被害をゼロにすることが最優先。
- 車両情報や容姿など可能な情報は水面下で抑えておき、次回(保安や警察が対応可能なとき)に捕捉する戦術も有効。
注意書き
※ 警備は私人であり、強制力や逮捕権は持ちません。取り扱いを誤ると人権侵害や法的責任につながるため、行き過ぎた行動は絶対に避けること。重大事案や判断に迷う場合は速やかに保安・管理者・警察へ連絡する。