警備員には、道路を止める法的権限はありません。
それでも施設の出入口では、歩行者や車の安全を守るために、どうしても車を一時的に止めざるを得ない場面が多くあります。
結果として、施設に用のない車まで止まってしまい、
「なぜ自分まで止められるんだ」とクレームを受けることもあります。
正直、こちらとしても“お願いベース”のつもりが、実際には強制に近い形になってしまう。
現場としては「安全を守らないわけにはいかない」から、板挟みになるのです。
返答の要点
クレームを受けた際は、次のような言葉で返すようにしています。
- 「確かに警察のような交通整理の権限はありません」
- 「ですが、事故防止のため施設責任として一時的にご協力をお願いしております」
- 「施設に関係のない車両まで止まる形になるのは心苦しいですが、安全確保のための対応です」
完全に納得してもらうのは難しいですが、“現場判断ではなく施設の方針” と伝えることで、矛先を自分に集中させないようにしています。
学び
- 権限のない業務ほど、クレームの矛先になりやすい
- 「法律」と「現場の安全」の板挟みは避けられない構造的な問題
- 完全な納得は得られなくても、言い方を工夫して火種を大きくしないことが最優先
警備の仕事は“相手を納得させる”ことよりも、トラブルを拡大させないことが大事。
その矛盾を抱えながらも、安全のために動いているのが現場の実情です。